パイルについて

小さくても
可能性は
無限大

パイルはフロック加工(静電植毛)するための材料として使われるだけでなく、様々な用途で使われています。
弊社でご紹介するパイルの用途としては、まだほんの一部かもしれません。新しい用途で使いたい、こんな風に使いたいなどぜひご提案ください。
我々はいつまでも新しい素材としてあり続けるようなパイルを目指しています。

黄色のパイルが山積みになった、パイルのイメージ画像

ABOUT PILE

パイルとは

主にレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、綿、等を主原料とした繊維を短く切ったものをパイルと呼びます。主な用途はフロック加工(静電植毛)に使われる『毛羽』ですが近年では静電植毛以外にもプラスチックに練り込みの模様材としての用途、化粧品のパフに採用、自動車内装材としての利用、等々その用途は拡がっています。

効果・用途

装飾効果

濃い緑と明るい緑が半分半分のフロッキー加工のイメージ

パイルのサイズ(太さと長さ)は用途によって選ぶ事ができます。色目も自由に選べます。これらを組み合わせる事によってファッション衣料などの生地に彩りを加えることができます。また建築模型の装飾材、装飾品の箱の加飾としても使われています。

デコレーション

実際にパイルが使われて製品の一覧

フロック加工(静電植毛)をする事でプラスチック、金属、人形、宝石箱等の立体物に暖かく柔らかい風合いを加えることが出来ます。

ヘアアレンジ

薄毛隠しのヘアプラスのイメージイラスト

男性、女性ともに薄毛やボリュームが少なくなってきている箇所にパイルを振りかける事で短時間に簡単にヘアメイクする事が出来ます。

練り込み装飾効果

パイルを練り込んだプラスチック成形品のイメージ

プラスチック成型品に彩りを加える目的でパイルを練り込む事が出来ます。石目調、杢調、布調などの装飾効果が得られます。日用品から家電製品まで幅広い分野で使われています。

パイルの種類

素材、太さ、長さで表されます。例えばナイロンの1.5×0.5であれば、ナイロン糸の1.5dの0.5mmカットという規格になります。さらに色番や色名が付きます。

素材

レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、シルク、綿等

ナイロン

直径~太さ(d)(dT)
直径(π) 太さ(D) 太さ(dT)
7.9 0.5 0.6
10.0 0.8 0.9
11.2 1.0 1.1
12.3 1.2 1.3
13.8 1.5 1.7
19.5 3.0 3.3
27.5 6.0 6.7
43.5 15.0 17.0
50.2 20.0 22.0

レーヨン

直径~太さ(d)(T)
直径(π) 太さ(D) 太さ(dT)
6.9 0.5 0.6
8.1 0.7 0.8
9.7 1.0 1.1
11.9 1.5 1.7
16.8 3.0 3.3
25.7 7.0 7.8
37.6 15.0 17.0

ポリエステル

直径~太さ(d)(T)
直径(π) 太さ(D) 太さ(dT)
3.5 0.1 0.13
7.2 0.5 0.6
9.1 0.8 0.9
10.1 1.0 1.1
14.3 2.0 2.2
17.5 3.0 3.3
32.0 10.0 11.0
45.3 20.0 22.0

※d=デニール、dT=デシテックス
※数値は参考です。

生産実績(dT×カット長)

【レーヨン】
「0.7×0.4」、「0.7×0.6」、「1×0.5」、「1.5×0.6」、「1.5×0.6」、「1.5×1.0」
【ナイロン】
「1.0×0.4」、「1.0×0.6」、「1.3×0.6」、「1.5×0.6」、「1.5×1.0」、「1.5×1.5」、「3×1」、「6.7×2.0」
【その他】
「PET1.3×0.6」、「綿0.5mm」、「難燃PET3×0.8」、「2×0.8」

※実績の一部となりますので現在取扱いのない製品もございます。

長・短・太・細

【 長い 】
立体感を表現するのに適しています。

【 短い 】
風合いや手触りが良いです。

【 太い 】
コシがありしっかりした風合いです。

【 細い 】
柔らかく手触りが良く感じられます。

機能性繊維

ダイワボウレーヨンのチャコーレのロゴ

チャコーレ

ダイワボウレーヨン
和歌山県産の備長炭をマイクロ化して練り込んだレーヨン繊維。

ダイワボウレーヨンのパナケイアのロゴ

パナケイア

ダイワボウレーヨン
光エネルギーにより、抗菌防臭、消臭機能を発揮する地球環境に優しいレーヨン繊維。

ダイワボウレーヨンのエコロナのロゴ

エコロナ

ダイワボウレーヨン
自然由来の土中、海水中でも生分解する環境にやさしい素材です。また安全性が高く人に優しいレーヨン繊維。

ダイワボウレーヨンのアースウェイブのロゴ

アースウェイブ

ダイワボウレーヨン
太陽などから放射される赤外線をレーヨンに練り込まれた機能材が吸収し、熱エネルギーに変換するレーヨン繊維です。

パイルの色見本

実際にフロックされた生地のサンプル9色分

カラーパイル

同じ赤でも明るい赤や深みのある赤があるように色の数だけパイルがあるといっても過言ではありません。KPの在庫にある色以外にも別途対応していますので、ぜひご相談ください。
※お使いのディスプレイによりサンプルの色と現物の色が製造ロットにより異なることがあります。

製造工程

パイルの製造工程の簡易イラスト

原糸

パイルの元となるレーヨン原糸

含水率50%以上のパイルの原材料となる糸。写真はレーヨンのTOW。

カット

カットされた原糸の粉状の様子

糸を任意の長さに、裁断します。画像は0.6mmでカットした糸で、肉眼では細かすぎて粉末状に見えます。
職人は目視で、0.1mmの差がわかるので、少しでもズレがでると刃を調整し正しくカットします。

染色・パイル処理

パイルの染色場の染色釜

カットした糸を染色釜に入れ、染色します。KPでは計1,500L~4,000Lの染色釜を計7台所有しています。
染色した糸は、水洗機でph値が中性になるまで洗います。その後ソーピングや電着処理します。

脱水

脱水機2台

電着処理の段階では、まだ水に浸されていますので、これを袋に移し、脱水機にかけ脱水します。

乾燥

乾燥させるためのパイル乾燥機

染色した糸をパイルの使用目的に応じて、水分率を調整し、乾燥します。熱風を利用し、パイプの中を通り乾燥します。
乾燥後のパイルはフワフワでサラサラで、溶けない新雪のようになります。

選別

パイルの選別を行う選別機

不具合のあるものを検品、選別するために、糸の太さ・長さに応じて、メッシュを交換し、セットしてふるいにかけます。
絶対に色や、長さが違うものが混じらないように、交換の際には徹底的に掃除します。

出荷

出荷前の梱包されたパイル

製品検査後に梱包し、出荷します。自社にてフロック加工(静電植毛)に使用する場合は、製品検査後に梱包し、同工場内の加工場へ搬入します。

機械設備

パイルを作るうえで欠かせない機械設備をご紹介しています。

お問い合わせ

パイルのことフロック加工のこと、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。 またフロッキー加工だけでなく、パイルの販売も行なっておりますので、パイル希望の場合もご相談ください。

-お電話でのお問い合わせ-
お電話でのお問い合わせは0774436666
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8:30~17:00

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