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KPの歴史③中国への進出「飛翔編」

東莞工場はパイル製造とフロック植毛の両方を行う工場です。東莞で採用した植毛方式は日本で主流のダウン式ではなく、ヨーロッパで主流のダイレクトチャージ式(DC式)でした。DC式は植毛した時にパイルが真っ直ぐに立つので立毛感が良いという特徴があります。しかし、DC式ではパイルに含まれる水分が多いと上手く植毛できないので、湿度の高いアジアでは採用している工場はありませんでした。

「今までになかったモノを作りたい!」という想いから、思い切ってDC式を採用することにしました。でも、未知の植毛方式なので、設備もやり方も分かりません。ならば、DC式をやっている所に見に行こう!とフランスのリヨンまで勉強視察に行くことにしました。でも、タダで見せてくれるわけがありません。視察団に参加させてもらうために、取引のあった糸メーカーを頼って現地のフロック工業会に入会させてもらいました。

DC式の知識を懸命に詰め込み、湿度を低く保つために工場に空調設備を完備して、ヨーロッパから機械を購入し、やっとの想いで東莞工場を稼働させることができました。

今から思えば、よくこんなにバイタリティがあったなぁと思います。その後、DC式で作ったフロック製品は洋式の生活スタイルが徐々に普及しつつあった中国で家具やカーペット用として大ヒットしました!お客さまからは当時、東莞工場で作られるフロック製品はアジア最高品質とまで言っていただきました。

"こんなの作ってみた"コーナー

スウェードのような質感のフロック生地で作ったハット

水玉フロックのミニ風呂敷。2色に見えますが、表地と裏地に色違いの生地を使っています。生地の透け感がいい具合に風呂敷のような風合いになっています。

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