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KPの歴史①中国への進出「立志編」

京都パイルの敷地内にある祠

京都パイルと中国との関係は古く、会社設立以前の個人商店だった時代から台湾や香港に人形や香港フラワー(プラスチック製の造花)の用途にパイルを輸出していたのです。

その後、会社を設立し、昭和六十年代になると事業が順調に拡大し、非常にたくさんの注文をいただけるようになり、とても既存の工場だけでは対応できないような状態になってまいりました。工場を拡大しようにも好景気に沸いていた時代でしたので、工員の確保が難しく、活路は中国に見出すしかない!と中国進出を志したのでした。しかし、中国との取引はあっても、現地に工場を設立するとなると簡単にはいきません。土地の確保から働き手まで揃えるのに人任せではできないので、社長自らが現地に乗り込むことにしました。

ここで問題になったのが言葉の壁です。そこで思いついたのが京都大学に行って優秀な中国人留学生の方を通訳としてスカウトすることでした。めぐり合わせ良く、日本語も堪能な学生さん(女性)を1人見つけ、通訳をお願いすることができました。自分の言葉でも伝えられるようになりたいと思い、彼女に週に一回会社まで来てもらい、中国語を習いました。

工場用地探しのために中国に一緒に来てもらった時はとんだハプニングがありました。青島(チンタオ)に宿泊した時、なんと中国公安当局がホテルにやって来て、日本人が中国人女性を連れているので、売春婦のブローカーではないかと嫌疑をかけられたのです!「このまま日本に帰れなくなるのではないか!?」と冷や汗が出ましたが、言葉が通じないなりにも必死で抗弁し、嫌疑を解くことができました。

こんなところで習った中国語が役立つとは…そんな苦労の甲斐あって広東省の順徳という所に中国とイギリス資本が合弁で設立した工場を見つけ、イギリス資本の出資分を買い取るという形で中国に工場を持つことができました。あの時の学生さん、元気かなぁ。

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